カシノナガキクイムシは、体長4.5mmほどの小さな虫(写真1)であり、その穿入孔の径も小さいが、
それが心材深くにまで侵入することから、通常の「くん蒸」処理では薬剤ガスが届かず、殺虫率が
低かった。また、1本の木に大量の虫が取り付き、穿入するため(写真2)、材内の坑道は複雑に
入り組んでいる。 そのため、被害木にドリルで多数の穴を開け、そこにくん蒸剤を注入する方法
(写真3)が考え出された。こうすることで、穴の中で蒸発したガスが穿入孔に行き届き、高い殺虫
効果が得られる。
.tmp)
写真1(鉛筆のペン先は比較のためのイメージ)
|
.tmp)
写真2
|
カシノナガキクイムシの穿入した穴に、
つまようじを差したもの。1本の木に大量
の虫が取り付いていることが分かる。
根元に見える、粉状のものは、カシノ
ナガキクイムシが穿孔するために出た
木屑。
|
ドリルで開けた穴にくん蒸剤を注入して
いるところ。カシノナガキクイムシは、ほと
んどが高さ1.5m位の高さまでに穿孔する
ことから、ハシゴ等を使用しなくても作業
可能。
|
.tmp)
写真3
|
上記画像、文章は 林野庁 HPからの抜粋です。
|