◆ここから下は、過去の記事です。(2008年)
ケヤキに入魂っ!甦れ樹勢! 大規模な土壌改良を実施しました。(2カ年計画)
2・3年前からケヤキの枝先が枯れはじめ、極端に樹勢が衰え始めました。
樹木医さんに診察を受け、その結果、根詰まりによる、呼吸困難な状態と診断されました。
効果的な樹勢回復方法として、周辺客土の天地返しを行い、土中に空隙を発生させます。
また、断根により吸収根(細根)の発生を促進します。
土壌改良の模様を写真を追ってご紹介します。

断根によるダメージがストレスになり、ケヤキが一時的に弱ります。
ストレスを軽減する為、2年にまたがり半分ずつ土壌改良を行います。

実際の土壌改良作業は非常に労力を要するものでした。
深さ80cmにまで人力による手掘りを行い、改良材を混入します。
ホワイトロームとは一般にパーライトと呼ばれ、軽石のようなものです。
透水性、通気性の改善に効果があります。
腐葉土とバーク堆肥には、オーキシンと呼ばれる、発根を促進する植物ホルモンが
大量に含まれています。
下の写真 3枚はそれぞれの混入状況です。


5〜10%の混入率ですが、土壌改良の規模が大きいため、大量の材料が必要です。
下の写真は実際に使った空き袋の写真です。

客土断面の写真です。
現況根の状態では、直径10mm以下の根が20本/u程度でした。
これが多いのか少ないのか、今の所不明ですが、次回の改良作業で
再度この断面が露出しますので、その時の細根の増加量で、
効果の程度を判断したいと思います。

作業完了状況です。
とは言っても、土壌改良工事の残念なところは、工事が完了してすぐに結果が目に見えないことです。
来年の今ごろの状態で、やっと少し回復したかな?程度ではないでしょうか?
3〜5年後には見違える様な、立派なケヤキに復活してくれるのを切に願っております。
