更新日 2008/04/10

ケヤキに入魂っ!甦れ樹勢! 大規模な土壌改良を実施しました。(2カ年計画)

   

2・3年前からケヤキの枝先が枯れはじめ、極端に樹勢が衰え始めました。

樹木医さんに診察を受け、その結果、根詰まりによる、呼吸困難な状態と診断されました。

効果的な樹勢回復方法として、周辺客土の天地返しを行い、土中に空隙を発生させます。

また、断根により吸収根(細根)の発生を促進します。

土壌改良の模様を写真を追ってご紹介します。

 

 

断根によるダメージがストレスになり、ケヤキが一時的に弱ります。

ストレスを軽減する為、2年にまたがり半分ずつ土壌改良を行います。

 

 

実際の土壌改良作業は非常に労力を要するものでした。

深さ80cmにまで人力による手掘りを行い、改良材を混入します。

ホワイトロームとは一般にパーライトと呼ばれ、軽石のようなものです。

透水性、通気性の改善に効果があります。

腐葉土とバーク堆肥には、オーキシンと呼ばれる、発根を促進する植物ホルモンが

大量に含まれています。

下の写真 3枚はそれぞれの混入状況です。

 

 

 

 

 

  

5〜10%の混入率ですが、土壌改良の規模が大きいため、大量の材料が必要です。

下の写真は実際に使った空き袋の写真です。

 

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客土断面の写真です。

現況根の状態では、直径10mm以下の根が20本/u程度でした。

これが多いのか少ないのか、今の所不明ですが、次回の改良作業で

再度この断面が露出しますので、その時の細根の増加量で、

効果の程度を判断したいと思います。

 

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作業完了状況です。

とは言っても、土壌改良工事の残念なところは工事が完了してすぐに結果が目に見えないことです。

来年の今ごろの状態で、やっと少し回復したかな?程度ではないでしょうか?

3〜5年後には見違える様な、立派なケヤキに復活してくれるのを切に願っております。

 

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